数珠は何色がいい?ケースは?扱い方は?女性用の選び方を寺嫁がアドバイス

仏事豆知識
愛用に念珠

こんにちは!お寺ジェンヌです。
私はアラフィフですが、私のような年頃になると
葬儀や法要に参列する機会が増えると思います。
そうなると必然的に数珠(念珠)を使う機会が増えます。

大人の女性としてどんな数珠(念珠)を持ったらいいか
迷った方もいらっしゃるのではないでしょうか?

そこで寺嫁でもある私、お寺ジェンヌが女性用の数珠(念珠)の選び方
数珠を入れるケース(数珠袋)の選び方についてアドバイスさせていただきます。

うちのお寺は浄土真宗本願寺派です。
浄土真宗は「数珠(じゅず)」とはいわず、「念珠(ねんじゅ)」といいます。
しかし、「数珠(じゅず)」の方が一般的だと思うので、ここでは「数珠(念珠)」と表記します。

女性用数珠の選び方は?

一般的に女性の手は男性の手と比べて小さいし指も細いです。
だから女性用の数珠(念珠)は珠が小さめな物が多いです。
小さい珠の方が女性の手が美しく見えるからではないかと思います。

数珠(念珠)は単輪(ひとわ)?2連珠?

一般的には単輪(ひとわ)念珠(片手用数珠、略式数珠とも言います)を
選ぶとよいでしょう。
単輪念珠(略式数珠)は、簡略化された一重の数珠(念珠)で
基本的な数珠(念珠)のかたちを保っています。
珠の数や結び方に決まりはありません。
ほとんどの方が使用されています。

2連の数珠(念珠)もありますが、本式数珠(念珠)と呼ばれていて
宗派によって形状が決まっているので買われる際はお店の方に
ご自身の宗派を伝えて、間違いのないようにしてください。
ご自身が本式数珠(念珠)をお持ちであれば、
ほかの宗派の葬儀や法要に参席される場合でも、
ご自身の宗派の本式数珠(念珠)を使っても問題ないです。
人によっては、ご自身の家の葬儀・法要は本式数珠(念珠)を、
よそでは略式数珠というように
使い分けされる方もいらっしゃいます。

私は初めて購入されるのであれば単輪念珠(略式数珠)で問題ないと思います。

数珠(念珠)の素材は?

数珠(念珠)の素材はいろいろあります。
石製、木製、貝、真珠、骨、トンボ玉のようなガラス、
プラスチックなどがあります。
玉は色、形のバリエーションが豊富なので、好みのものを選ぶことができます。
好み、価格によって選んでいただけますが、安価な数珠(念珠)だと
プラスチック製のことが多いです。

石製のものは、水晶、・虎目石・瑪瑙(めのう)・翡翠(ひすい)・
オニキス・キャッツアイ・オパール・カルセドニーほか、いろいろなものがあります。
色のよって雰囲気が違うので、ご自分のお好み、お似合いになる色、好きな石を
お選びいただけます。
ちなみに、石を選んだ場合の欠点としては、冬に使うと冷たいです。
私は数珠(念珠)を使う機会が多いので気づいたことかもしれません。

木製のものは木の実・木製・香木が使用されています。
木の実は星月菩提樹・金剛菩提樹など、
木製は黒檀・桜・屋久杉・栴檀など、
香木は白檀などが使われています。
寺院の建て替えなど記念などで本堂に使われていた柱で
数珠(念珠)を作ることもあります。
また、真珠、貝などもあります。

余談ですが、数珠屋さんのカタログをみていると
いろいろな種類があって見ていて楽しいです。

数珠(念珠)の玉の大きさは?

女性用は男性用に比べて珠の大きさは小さいです。
女性の手が男性より小さくて、指も細いのでそれにに合うように
そうなったのだと思います。
男性用だと玉の直径が2センチもあるようなものがありますが
重いので持ち運びも大変そうです。
女性用として販売されているものは1センチ以下が多いようです。

数珠(念珠)の房にかたち、色は?

房は切り房・より房・頭付房・まつ房、紐編・梵天房・釈迦梵天房などがあります。

本式数珠(念珠)は宗派によって房のかたちも決まっているので
本式数珠(念珠)をお買いになる際はご自分が何宗なのかを確認してください。

単輪(ひとわ)念珠(片手用数珠、略式数珠)の場合はとくに決まりはないです。

色も特に決まりはないのです。
玉のいろとの組み合わせで雰囲気が変わりますので、
ご自分のお好みでお選びください。

数珠(念珠)の色は特に決まりがないです。
女性用として販売されているものはピンク、薄紫、透明、白のような
優しい色が多いような気がします。
私の個人的には色がきれいな方が好きなので、石の数珠(念珠)を見ると
欲しいと思うものが多いです。
翡翠の薄みどり、アメジストの紫などです。
木製だと、渋い感じになって味があります。
ご自分のお好み、ご予算等に併せて素材、色、房を選んで見てはいかがでしょうか?

ただ、赤い数珠がタブーとされる地域もあるそうです。
その地域に住んでおられる方に確認されると良いかもしれませんね。

数珠(念珠)のケースは?

数珠のケースは数珠袋(じゅずぶくろ:数珠入れなどとも言います。)として販売されています。
葬儀や法事などで外出する場合に、数珠(念珠)をそのままでカバンやポケットに入れると
思わぬ傷が付いたり、落としてしまったりということがあります。
数珠(念珠)は大切な仏具です。
数珠(念珠)を守るために、数珠袋に入れて持ち運んでください。

仏事というと黒やグレーのイメージがありますが、
数珠袋の色に決まりはありません。
宗派による決まりもありません。
西陣織風のもの、シンプルなちりめん、最近ではおしゃれなプリントのもの
などがあります。

数珠袋れの形もいろいろで、封筒型、巾着型、がま口型などがあります。
お経本を一緒に入れることができるものもあります。
使いやすいものを選んでください。
数珠袋を持っていない方は数珠(念珠)をお買いになる際に
一緒に買っておくと安心ですね。

手芸がお好きな方なら、ご自分で作る方もいらっしゃいます。
私は知り合いのお寺さんのご門徒さんがお作りになった数珠袋を使っています。
とっても使い勝手が良いので気に入っています。

数珠ケースぶくろ袋、数珠入れ)数珠(念珠)と併せて
お好みのものを選んでお使いください。

数珠(念珠)扱い方は?

お焼香のなどで合掌するときの数珠(念珠)の持ち方は宗派によって違いますので
確認してください。

合掌する時以外の数珠(念珠)は、左手の親指と人指し指の間にかける、
もしくは左手首にかけた状態で持ってください。
また、房を持ってはいけません。
お通夜のときに僧侶が法話をするとき、左手に数珠(念珠)を持っていますので
機会があったら注意して見てみてください。

葬儀や法要の際に席を外すときに
数珠(念珠)を椅子や畳の上に直接置いていませんか?
無意識で置いてしまっていると思いますが、
数珠(念珠)を椅子や畳の上に直接置いてはいけません。
数珠(念珠)は大切な仏具なので
椅子の上に置いて戻ったときに、うっかり数珠(念珠)の上に座ってしまったり
畳に直接置いて蹴ってしまったりしないようにするためです。
もし、椅子や畳に置かなければいけない場合は、
座面などに触れないよう、ハンカチなどの上に置いてください。
繰り返しますが、数珠(念珠)は大切な法具です。
大切に扱ってください。

いかがでしたか?
女性用の数珠(念珠)の選び方、数珠ケースについて、数珠(念珠)の扱い方について
寺嫁が解説させていただきました。
女性用と書きましたが最近ではユニセックスなデザインの数珠(念珠)も登場しています。
ちなみに私は母に買ってもらった数珠(念珠)の房を頭付房から
紐房に変えて使っています。
小さい水晶に紐房なので、男女どちらも使える感じになっています。
ご自分のお好み、ご予算に合わせてお気に入りの数珠(念珠)をお持ちになってください。

数珠(念珠)の記事はこちらにもあります。

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お読みいただき、ありがとうございました。

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