お墓参りは手ぶらでいい?持ち物は?水はかける?

こんにちは!お寺ジェンヌです。

お盆が近いせいか、お墓まりの話題を目にすることが増えた気がするのは私だけでしょうか?
また、お墓参りの持ち物について質問される事もあります。
ドラマなどのお墓参りのシーンではお花、ロウソク、お線香、手桶を持っていたような・・・。
でも、実際のお墓参りでは私は手桶は見たことがありません。
そこで、お墓参りに関連する「気になること」について、私の視点も交えて解説します。

お墓参りは手ぶらでいい?

「お墓参りは手ぶらでいい?」の回答としては私は「あり」です。

もちろん時と場合によるのですが。

思い立ってお墓参りにいきたくなった場合、
そんなときはその手ぶらでお参りしてもよいと思います。

また、親戚と一緒にお墓参りする場合、それぞれがお花や蝋燭(ろうそく)を用意したら置き場所に困ります。
そんなときは代表の方にお願いするとよいと思います。

実は私、お寺ジェンヌは手ぶらでお墓参りをすることがあります。
お盆に私の実家のお墓参りに行くときです。

8月13日はお墓参りでお経のご依頼があり、住職と私で対応するので、
実家のお墓参りに行ける状況ではありません。
そこで翌週くらいにお仏壇とお墓参にお参りに行くのですが、
その頃にはお墓参りのお供えはキレイに片付けてあります。
そこにお花やロウソク、線香をお供えすると、
その時に全て持ち帰るか、実家に後片付けをお願いする事になります。
(実家は田舎でお墓が私有地にあり実家で管理しています。)

お花は新しい物を持って行くので、そのままお供えしておきたい気持ちになるし、
線香やロウソクに火を着けた後ですぐに持ち帰るのも大変です。
だから、お墓参りはあえて手ぶらでしています。

手ぶらといっても、お数珠(お念珠)はもっていっていますが・・・。

私的には手ぶらのお墓参りは「有り」なのです。

持ち物は?

先ず、お墓へのお供えは墓地を管理している霊園、お寺によって決められていることがあります。
また、宗派の違いや地域性もあるので、
お墓の持ち主の方に確認したり、お墓を管理しているお寺や霊園に確認することをおすすめします。
その上で何を持っていくかを決めるとよいと思います。
お墓参りの持ち物

・数珠(念珠)
浄土真宗本願寺派のお念珠は、仏事における礼拝(らいはい)のための法具(ほうぐ)です。
本願寺8世門主の蓮如上人(れんにょしょうにん)は
「お念珠を持たずにお参りすることは、仏さまを素手でわしづかみにしているようなものだ」とお念珠の大切さを伝えてくださています。

・蝋燭(ろうそく)
蝋燭の火には2つの意味があります。
1つは光で、周囲を照らす光は仏さまの智慧(ちえ)を象徴するといわれています。
もう1つは熱で仏さまの慈悲(じひ)を表すといわれています。

・線香
お香をかぐことのよって清らかな浄土を思い、だれかれと差別することなくゆきわたるお香の薫りから仏さまのわけへだてないお慈悲のお心に触れるという意味があります。

・お花
みずみずしく清らかにそ輝かせている輝かせている花を通して、すべてを生かし育んでくださる仏さまの命に触れさせていたくためです。
なお、とげや毒のあるお花は避けましょう。
花瓶をご持参された場合はそのままにせず、花瓶はお持ち帰りください。
勝手に処分することもできないですし、割れたりすると危険です。

ほかに、前もってお掃除ができない場合はお掃除のための道具などをお持ちになると良いでしょう。

お供物(果物・お菓子)をお供えする場合は半紙に載せてお供えし、
お墓参りのあとに持ち帰ってい下がりとしてお召し上がりください。

水はかける?

私のお寺には手桶は用意していません。
うちのあたりは8月13日の数日前にあらかじめお墓掃除をしていらっしゃいます。その時はお寺の水道を貸して下さいとおっしゃる方が多いです。

お盆のお墓参り以外は納骨式の前などには墓掃除をされています。
それ以外はよほど汚れていなければ墓掃除はしていらっしゃいません。
墓掃除直後にお墓参りということは、ほとんどしていらっしゃらないので、お墓参りの際に水をかけることはしていません。
お墓の周りが舗装されていない土なので、水をまいた直後は足下汚れやすくなったり、滑って危険なことも理由にありそうです。

ただ、前もってお墓掃除をする時間がなければお墓掃除をして墓石を軽く磨いて汚れを流すためにお水をかけていらっしゃいます。

また、浄土真宗はお水をお供えしません。
亡くなった方な仏となってお浄土に生まれます。
お浄土には八功徳水(はっくどくすい)という美味しい水が湧き出ているので、お水を供える必要はないのです。

宗派の違いや地域性もあるので、不安な場合は予めお墓の持ち主の方やお墓の管理者(お寺、霊園)にご確認ください。

まず本堂にお参りください!

お寺にお墓がある方も多いと思います。
もしかして本堂を素通りしていませんか?

お寺にお墓がある場合はお墓にお参りする前に必ず本堂のご本尊にお参りしてください。
ご本尊はお寺の主(あるじ)です。
主であるご本尊にごあいさつしてから境内地にあるお墓にお参りください。

亡くなった方は阿弥陀さまのおはたらきにより
お浄土にうまれて仏さまになって私たちに寄り添ってくださっています。
お墓は亡き人を偲ぶご縁となる場所です。
亡き方を偲び、私に寄り添ってくださる阿弥陀さま、仏さま(亡くなった方)に
感謝してお墓参りをしていただきたいものです。

 

いかがでしたか?
お墓参りは宗派や地域によって違いがあります。
また、そのお寺や霊園での決まりによっても違います。
ですから、この投稿は参考程度でお読みいただき、
実際にはお墓の管理者にご確認ください。

いずれにしても、亡き方を忍びお参りしてください。

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