こんにちは! お寺ジェンヌです。
お仏壇がご家庭にある方はお仏壇にお供えするご飯
「お仏飯(おぶっぱん)」でお悩みの方がいらっしゃると思います。
今日はお仏飯のなどのことについて書いてみたいと思います。
お寺ジェンヌは浄土真宗本願寺派(じょうどしんしゅうほんがんじは)のお寺の嫁なので、
浄土真宗本願寺派(じょうどしんしゅうほんがんじは)のお宅向けになります。
宗派によって変りますので、
この投稿の内容に合わない宗派もございます。
ご了承ください。
お仏壇にお供えするご飯は誰のため?
お仏壇にお供えするご飯をお仏飯(ぶっぱん)と言います。
お仏壇のあるお宅は朝、炊いたご飯をお供えしていただいていると思います。
みなさんは、このお仏飯は仏様やご先祖様に食べていただくために
お供えしていると思ってらっしゃいませんか?
実は違います!
仏様やご先祖様が食べるためにお供えしている訳ではないんです。
では、なんのためにお供えしているのでしょうか?
私たちが日々いただく糧(かて)の中から
主食のお米を「今日も美味しくご飯がいただけて感謝しています。」と
感謝の気持ちでお供えするのがお仏飯なんです。
では、朝お供えするのはなぜでしょうか?
昔、お釈迦さまは午前中に托鉢し、午後以降は何も召し上がらなかったそうす。
このことから、お仏飯は朝のお参りの前にお供えします。
お仏壇にお供えするご飯はいつ下げる?
お供えしたお仏飯はお仏壇に置きっぱなしないで
お参りをした後に下げてください。
お昼までには下げ、食べ物の恩恵を味わいながら食べていただきたいです。
ただ、季節によってはお仏飯が傷むこともあるので、
食べる時は気をつけくださいね。
お仏壇のご飯のかわりはパンでもいい?
お仏飯をお供えするのは朝だと書きましたが、
生活の多様化で、「朝はパンを食べる」、「夜炊いたご飯を翌朝食べる」など、
朝はごはんを炊かないご家庭も増えました。
こうなるとお仏飯をお供えするタイミングを悩んでしまいますよね。
その場合はというと・・・
ご飯を炊いたタイミングでお供えしていただくとよいです。
毎日でなくても、お昼でも夕方でもごはんを炊いたらお供えしてお参りしていただき、
下げるようにしてください。
また、朝パンを食べるご家庭はパンをお供えしてもよいのです。
お仏壇にお供えしない物は?
ちなみに浄土真宗では、「お水」・「お茶」・「お酒」はお供えしません。
「お水」・「お茶」をお供えしない理由
お浄土には八功徳水(はっくどくすい:8つの功徳が満ちあふれた水) という
清らかな水がこんこん湧き出しているそうです。
その八功徳水のおかげで、お浄土にいらっしゃる仏さまはのどが
渇くことがないので、お水・お茶はお供えする必要がないという訳です。
「お酒」をお供えしない理由
よく、お仏壇に缶ビール紙パックやカップのお酒はをお供えしているお宅があります。
お亡くなりになった方がお好きだったからでしょう。
しかし、お仏壇にお酒はお供えしません。
仏教には「不飲酒戒(ふおんじゅかい)」と言う、
お酒を飲んではいけないルールがあるためです。
その由来は、ある時、竜があらわれて村を襲いました。
あるお坊さんが神通力でその竜を追い払いました。
村人はとても喜んで、そのお坊さんをお酒で接待しました。
ところがお坊さんは調子に乗って飲み過ぎ、バカ気騒ぎをしてしまいました。
酒は人の心を狂わせ、飲み続ければ中毒症状を呈してしまうことがあるんです。
お坊さんの失態をご覧になったお釈迦様が
「こういう失態を演じるのが一番いけない」と
お酒を飲んではいけないというルールを作ったそうです。
それでお仏壇にはお酒をお供えしないのです。
話がそれましたが・・・
浄土真宗ではお仏飯は仏さまや故人が食べるものではありません。
朝お供えした場合はお昼までには下げて、
また、はご飯を炊いたタイミングでお供えしてお参りをしてから下げて、
食を恵まれたことに感謝して召し上がりましょう。
いかがでしたか?
お仏壇にごはんを毎朝お供えしなくてはと思うけど、
なかなか難しいとお悩みの方のお役に立てたら嬉しいです。
仏教豆知識としてこんな記事もあります。
お読みいただき、ありがとうございました。
南無阿弥陀仏
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