こんにちは！お寺ジェンヌです。
「お寺と神社の違いって何だろう？」って思っていませんか？
私の実家はお寺ではなく、
在家（ざいけ：お寺ではない家）だったので、
初詣に神社にお参りしていました。
お寺と神社は似て非なるものです。
もそもお寺と神社の違いって何でしょうか？
どちらも人間とは違う存在をたよりにするための
施設のように思うのですが・・・
そこで今日はお寺と神社の違いを調べてみました。
お寺と神社って違いって？
「お寺」と「神社」はどちらも宗教施設です。
では何が違うのか？
最も大きな違いは信仰する宗教が違うと言うことです。
お寺
仏教を信仰している宗教施設です。
仏教は約２５００年前、古代インドで生まれた
「ゴータマ・シッダールタ」（仏陀）が開いた宗教です。
インドから中国、朝鮮半島を経由して６世紀半ばに日本に伝来しました。
百済の聖明王が欽明天皇に仏像・経典等を届けたことが
「仏教公伝」（国家間の公的な交渉として仏教が伝えられること）であると
されているそうです。
聖徳太子が子どもの頃から信仰していた仏教を奨励し、
推古天皇が「三宝興隆の詔」を発布して、
仏教が公に認められ、
法隆寺が完成するなど各地に寺院が建立され、
仏教信仰が広がり、日本に定着したそうです。
その後、いくつもの宗派が生まれました。
日本の伝統的な仏教には十三宗五十六派が存在します。
これは、明治維新以前に成立していた「伝統仏教」のことを指しいて
明治政府が13宗56派を公認したことに由来するそうです。
うちのお寺は浄土真宗本願寺派ですが、
この「伝統仏教」の中に入っています。
神社
神道（しんとう）を信仰している宗教施設です。
神道は日本で生まれた民族宗教です。
日本人は、自然物に魂が宿るとして、
数多くの神を崇拝してきました。（精霊信仰）
たくさんいらっしゃるので
「八百万（やおよろず）の神」といわれています。
特に巨木、巨大な岩、山などは、
「崇高な神様が宿る特別な場所」と考えられていました。
また、人物（皇族、菅原道真や徳川家康など）が
神になっていることもあります。
これが「祖霊信仰」です。
神道はこのように、「精霊崇拝」と「祖霊信仰」が
基礎となっています。
神と人間を結ぶ具体的作法が祭祀（さいし）で、
祭祀を行う場所が神社で聖域な場所とされました。
神社ではご神体として鏡や剣などを祀っているので
仏教のように像を信仰の対象とはしていません。
私も結婚前は神社にもよくお参りしていました。
お寺も神社も日本人に取っては大切な場所なんですね。
お寺は葬式、神社は結婚式担当？
お寺は担当は葬儀、神社は結婚式と思っている方も
いらっしゃると思いますが、実は違います。
お寺でも結婚式を行います。
お寺でも結婚式をあげます
私はお寺に嫁いだので仏前結婚式でした。
お寺の本堂で結婚式をあげました。
参列者にお念珠（数珠）を持ってきてもらいました。
お念珠（数珠）は大切な仏具なので
お寺の行事には持参します。
私は一般家庭出身なので
「結婚式にお念珠を持ってきて」親戚に言うと
ビックリされました。
仏前結婚では読経もします。
厳かな雰囲気の中で結婚式が行われたことを覚えています。
また、赤ちゃんが生まれて初めて神社にお参りすることを
「お宮参り」と言いますが、
お寺の場合は赤ちゃんの誕生を仏さまに報告する
「初参式（しょさんしき）」を行います。
七五三、成人式もお寺にお参りします。
神道のお葬式
一方、神道もお葬式を行います。
神道式で行われるお葬式のことは
「神葬祭（しんそうさい）」と言うそうです。
死は穢れていると考えられているため、
神社にはその穢を持ち込むことは許されていません。
だから、神社でお葬式をあげることはなく、
故人のご自宅や斎場で行われるそうです。
神道には先祖崇拝という考え方があり、
死後は子孫を守る神様になるので、
そのお家を守ってもらうために
魂を留めておくために行う儀式だそうです。
神社にお参りするときは「柏手」を打ちますが、
葬儀の場合は「しのび手」で音を鳴らさないそうです。
お念珠は用いません。
また仏教の法事に当たるものを「式年祭」と言うそうです。
いかがでしたか？
なんとなく役割分担があるように思われがちですが
私は、寺も神社も、どちらも人の一生に深く関わっていて、
どちらも古くから日本に根付いた宗教施設なのだと感じました。
お寺や神社にお参り来る際は
それぞれの違いを確認してみると、
より理解が深まるのではなでしょうか？
今回取り上げたお寺と神社って違いは
一部だと思うので、また調べてみたいと思います。
仏教の宗派についての記事もあります。
お読みいただき、ありがとうございました。
南無阿弥陀仏
コメント