こんにちは!寺嫁のお寺ジェンヌです。
先日、ご門徒さんとこんな会話がありました。
「数珠(じゅず)が欲しいんだけど、自分で買っちゃいけないんでしょ?」
「えっ?そんなことありませんよ!」
ということで、今日は寺嫁のお寺ジェンヌが念珠・数珠について書いてみたいと思います。
数珠・念珠って?
数珠(じゅず)は、もとは念仏(仏さまの名前などを唱えること)の回数を数えるために、
僧侶が使っていた道具です。
念仏を一度唱えるごとに数珠の玉を一つ繰ることで、正確な回数を数えられます。
この使い方が「数珠(じゅず)」の名の由来となりました。
インドで使われていたものが仏教とともに中国に伝わり、日本にも伝来したそうです。
当初は僧侶や貴族など、限られた人々のものでしたが、
鎌倉時代に念仏によって救いが得られるという教えが流行したことで、
一般にも広まりました。
やがて数珠は数を記録する道具というより、仏さまへの信仰心の象徴となりました。
お寺ジェンヌのお寺の宗派は浄土真宗本願寺派です。
本願寺8世門主の蓮如上人(れんにょしょうにん)は
「お念珠を持たずにお参りすることは、仏さまを素手でわしづかみにしているようなものだ」
とお念珠の大切さを伝えてくださています。
浄土真宗本願寺派の念珠は、仏事における礼拝(らいはい)のための法具(ほうぐ)です。
念仏をする時に用いるので、浄土真宗では「数珠(じゅず)」ではなく
「念珠(ねんじゅ)」といいます。
しかし、数珠と書いた方がわかりやすいと思うので、ここでは「数珠(念珠)」と表記します。
数珠を自分で買ってはいけないって本当?
一般の方にはなじみが薄いかもしれませんが、結婚式を仏前で行う場合は
数珠(念珠)をもって参列します。
数珠(念珠)はお葬式だけに使う物ではありません。
私の経験上、数珠(念珠)は自分で買うことをオススメします。
それぞれ誰からいただいたかと言いますと、
お寺ジェンヌは一般家庭出身の寺嫁です。
結婚前は仏事に行くことはほとんどなく、
そんな私がお寺に嫁ぎ寺嫁になることになり、
母が嫁入り道具として数珠(念珠)を持たせてくれました。
寺嫁となりました。
ある年に親戚寺院から本堂を修復した際に瓦を使って作られた数珠(念珠)を
住職がいただきました。
色は渋いのですが、
私に似合うからと私にくれまし
結婚を機に、数珠(念珠)をただいたので、
房が好みではありませんでした。
だから得度(とくど:僧侶になること)した後に房を交換してもらいました。
お気に入りの数珠(念珠)をご自分でお買いになることをオススメします。
数珠はお下がりはOK?
だからと言ってはお下がりの数珠(念珠)は
いけないということではありません。
以前使っていた方を大切に思っていらっしゃるお気持ちの現れだと思います。
お亡くなりになった方の形見として数珠(念珠)譲り受けた方もいらっしゃると思います。
お亡くなりになった方が大切に使っていらっしゃた物を大切の使うことは、
とても尊いことだと思います。
だから、お下がりの数珠(念珠)も大事に使っていただきたいです。
数珠(念珠)の糸は経年劣化や数珠(念珠)の石に擦れたりして切れてしまうことがあります。
石が散らばってしまうと拾い集めるのが大変ですし、石を無くしてしまうこともあります。
そうなると、石を買い足す必要がでてしまいます。
糸が切れる前にチェックして、必要があれば糸換えをすることをオススメします。
数珠 100均で買っていい?
もちろん、数珠(念珠)も売られています。
100円ショップの数珠(念珠)を使うことはどうなんでしょう?
寺嫁の意見を書かせていただきます。
100円ショップの数珠(念珠)もありだと思います。
しかし、あくまで応急措置と考えてください。
形を整えているだけで、房がそろっていなかったり、石の隙間があいていて
間延びして見えるものがあります。
確かに最近の100円ショップの数珠(念珠)は見た目がも良いものもありますが、
長く使うことには適していないと思います。
寺嫁の私でも寺嫁になって四半世紀以上になりますが
いただいた数珠(念珠)がしっかりしているので、買ったことがないように
数珠(念珠)は幾つも持つ物ではないからです。
だからこそ、自分が気に入った数珠(念珠)を1つ持っていただきたいです。
今日は寺嫁が経験から「数珠(念珠)は自分で買うことをオススメ」する
理由などを書いてみました。
女性用念珠の選び方などについても記事を書いています。
お焼香の作法にについての記事を書いています。
お読みいただき、ありがとうございました。
南無阿弥陀仏
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