花祭りってお釈迦様の誕生日?いつ?飲み物は甘茶?何をするの?白い象って?

花祭りってお釈迦様の誕生日?甘茶なぜ?何をするの? 仏教豆知識

こんにちは! お寺ジェンヌです。

みなさんは「花祭り」ってご存じですか?
お寺ジェンヌのブログを読んでくださっている方の中には
保育園・幼稚園ので「花祭り」をやっていたという方や
お子さんの通う保育園・幼稚園で「花祭り」をやっていたっていう方もいらっしゃると思います。
でも、それ以外の方は「花祭りとは?」「花祭りって何をするの?」っていう感じなのではないのでしょうか?

「花祭り」って何でしょうか?
実はお釈迦さまのお誕生日をお祝いする仏教の行事です。

今日は「花祭り」について調べてみました。

 

花祭りってどんなおまつり?

花祭りとはお釈迦さまのお誕生日をお祝いする仏教の行事です。

「花祭り」、正式名称は「灌仏会(かんぶつえ)」です。
”仏に灌(そそ)ぐ”ことから「灌仏会(かんぶつえ)」と名付けられたそうです。

灌仏会(かんぶつえ)は仏教の伝来と共にインドかた中国、
朝鮮半島を経て日本に伝えられました。
日本で始めて灌仏会(かんぶつえ)が行われたのは、
推古天皇14(606)年4月8日で、『日本書紀』では
”「この年より初めて寺毎に、四月八日、七月十五日設斎す」日本書記”あり、
銅と繍(ぬいもの)の丈六(1丈6尺、約4.85m)の仏像が
それぞれ完成したこと、
この日に開かれた斎会に、数えきれないほどの人が
参集したことなどが記録されているそうです。

灌仏会のほかに「降誕会(ごうたんえ)」「仏生会(ぶっしょうえ)」「浴仏会(よくぶつえ)」「竜華会(りゅうげえ)」「花会式(はなえしき)」と言われることもあるそうです。
「花まつり」の名称は明治時代に浄土宗が採用したものと推定されているそうです。

ちなみに、うちのお寺は浄土真宗本願寺派(お西)です。
本山の西本願寺では「灌仏会(かんぶつえ)」、
通称で「はなまつり」としているようです。

「灌仏会(かんぶつえ)」はお盆とともに日本においての
最も古い仏教行事の一つです。
この「灌仏会(かんぶつえ)」は大乗仏教系の寺院でお勤めされ、
参詣者は自由に参加できることが多いのですが、
日蓮正宗など、お釈迦さまを本尊としない宗旨では行わないようです。

仏教を開いたお釈迦さまのお誕生日ですが、
宗旨によってはお祝いしないところもあるんですね。
私は知りませんでした!
勉強になります!

花祭りはいつ?いつから始まった?

日本では4月8日にお釈迦さまのお誕生日をお祝いします。
しかし、お釈迦さまの生まれた年代特定には諸説があるそうです。

○ユーラシア大陸の中央から東部にかけた地域で信仰されてきた大乗仏教(北伝仏教)の場合
中国暦の4月8日

○スリランカやミャンマー、タイなどに伝わった小乗仏教(上座部仏教)
インド太陽太陰暦の2月15日

○日本
大乗仏教が主流なので、4月8日(月遅れで5月8日の場合も)

日本の仏教は中国かた伝来しているので、
中国の大乗仏教と同じ4月8日なんでしょうね!

私の子どもが通っていた保育園は一月遅れの5月8日にお祝いしていました。
子どもたちが誕生仏を乗せた白い象をひぱってパレードしていました。
また、全部のお寺が灌仏会(かんぶつえ)をお勤めしている訳ではありません。
うちのお寺はコロナ以降は灌仏会はお勤めしていません。

花祭りの飲み物って?なぜ甘茶?なにをするの?

”仏に灌(そそ)ぐ”ことから「灌仏会(かんぶつえ)」と
名付けられたそうですが、何を注ぐのでしょか。

お釈迦さまがご誕生したときに竜が天から降りて清らかな水を注ぎ、
洗い清めたという言い伝えがあります。
これにちなんで花祭りでは、たくさんの花で飾りつけた
「花御堂(はなみどう)」の中に、
お釈迦さまが生まれて「天上天下唯我独尊(てんじょうてんげゆいがどくそん)」と
言ったときのポーズをした「誕生仏(たんじょうぶつ)」と呼ばれる仏像を安置します。
その「誕生仏(たんじょうぶつ)」に「甘茶(あまちゃ)」をかけます。
江戸時代までは、甘茶ではなく五色水(ごしきすい)と呼ばれる
香水(こうずい)が使われていたようですが、
しだいに甘茶をお釈迦さまのご誕生したときに
竜が降らせた清らかな水に見立てて用いるようになったといわれています。

この甘茶を花祭り飲める場合もあります。
独特な甘みがあります。
実は私、お寺ジェンヌは甘茶は苦手です。

甘茶は、ユキノシタ科のヤマアジサイの変種の
「アマチャ」を原料としているそうです。
以前うちのお寺にもアマチャが植えてあったと
ご近所のおじいちゃんが教えてくれたことがありました。
昔は寺院の境内で育てたアマチャを
花祭りに出していたでしょうね。
今はティーパックの甘茶が売られています。
そういえば私私の子どもが通っていた保育園で花祭りに
甘茶飴をいたことがあります。

花祭りに「白い象」はなぜ?

ほかに、花祭りといえば「白い象」です。
白い象の由来は、お釈迦さまの母親である麻耶夫人(まやぶにん)が、
六本の牙を持つ白い象が体に入る夢を見てお釈迦さまを
身ごもったと伝えられていて
「白い象がお釈迦さまを運んできた」と信じられていたからです。
白い象に花御堂を乗せて子どもたちが象と一緒に練り歩く
「稚児(ちご)行列」を行うところもあります。

 

いかがでしたか?
キリストの誕生日であるクリスマスを
お祝いしているのですから
お釈迦さまの誕生日もお祝いしていただきたいと私は思います。
4月8日が近くなって「花祭り」のポスターが貼ってったり、
のぼりが立っているお寺があったら花祭りに参加してみてください。
月遅れで5月8日のところもありますので
チェックしてみてくださいね!
今年は花祭りで誕生仏に甘茶をかけて、
甘茶をいただいてお釈迦さまの誕生日を
お祝いしてくださいね!

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