こんにちは! お寺ジェンヌです。
築地本願寺は洋風に見えますが、実はインド風建築です!
なぜ、お寺なのに洋風の作りなのか、御利益や御朱印はあるのか?解説します。
築地本願寺 何の神様?
先日東京に行く用があり、住職と一緒に築地本願(つきじほんがんじ)をお参りしました。
ところで、築地本願寺の建物はエキゾチックな感じですが、どんな施設かおわかりになりますか?
今日は築地本願寺について調べてみました。
東京都中央区築地3丁目にある築地本願寺はエキゾチックな建物で
何の施設だろうって不思議に思っている方もいらっしゃると思います。
築地本願寺は宗教施設です。
では、何宗の施設なんでしょうか?
築地本願寺には何の神様が祀られているのでしょうか?
実は築地本願寺は仏教の「寺院」です。
インドの仏教寺院かな?とかイスラム教のモスクかな?って
思う方もいらっしゃるかもしれませんが
浄土真宗本願寺派の寺院で、京都にある本願寺が本山です。
(最近本願寺は「西本願寺」と表記するようになりました。)
宗祖:親鸞聖人(しんらんしょうにん)
宗名:浄土真宗(じょうどしんしゅう)
宗派:浄土真宗本願寺派(じょうどしんしゅうほんがんじは)
本山:龍谷山本願寺(りゅうこくざんほんがんじ)
本尊:阿弥陀如来(あみだにょらい)
正式名称は「本願寺築地別院」でしたが
2012年4月1日の浄土真宗本願寺派の新体制移行に伴い、
「本願寺築地別院」から「築地本願寺」に正式名が変更になりました。
この新体制移行により、築地本願寺は全国唯一の直轄寺院となりました。
東京、神奈川、千葉、埼玉(首都圏特区)の伝道強化の中心道場として設置されました。
住職は門主が兼任しています。
東京都内における代表的な寺院の一つです。
ということで、築地本願寺は神様を祀っているのではありません!
親鸞聖人のみ教えを大事にしている宗派、浄土真宗本願寺派の寺院です。
意外に思われた方もいらっしゃるかもしれませんね!
築地本願寺はなぜ洋風の建物?
築地本願寺はのエキゾチックな建物で何のための建物か不思議に思ってしまいそうですが
日本の伝統仏教である「浄土真宗本願寺派」の直轄寺院です。
では、なぜインド風建築の建物になったのでしょうか?
築地本願寺はなぜ築地に建てられた?
築地本願寺が建設されたのは今の場所ではありませんでした。
江戸時代の1617年に浅草近くに西本願寺の別院として創建されました。
(この頃はまだ「築地」という地名はなかったので築地本願寺とは呼ばれていません。)
ところが、1657年「明暦の大火(めいれきのたいか)」で本堂が焼失してしまいます。
その後、再建のため江戸幕府から与えられた土地が現在の場所です。
当時は海でした。
海を埋め立てて土地を築き本堂を建立したことが「築地(つきじ)」という地名の由来のようです。
築地本願寺が海を埋め立て作られたということに驚きました!
重機の無い時代に、どれほどの方が関わって、
どれほどの時間を費やして埋め立てられのでしょうか!気が遠くなる思いがしました。
そして、浄土真宗本願寺派のお寺が土地の名前の由来となっていることもあり
築地本願寺は築地のシンボルなんだと思いました。
築地本願寺はなぜインド風の建築様式になった?
築地別院は1923年の関東大震災で発生した火災のため、
再度本堂を焼失してしまいます。
11年後の1934年に本堂を鉄骨鉄筋コンクリート造で再建、現在の姿となりました。
設計を担当したのは、東京帝国大学(現東京大学)名誉教授であり、
建築史家の伊東忠太(いとう ちゅうた 1867~1954)博士の設計によるものです。
伊東博士は建築研究のためアジア各国を旅しました。
同じ頃、当時の浄土真宗本願寺派門主(じょうどしんしゅうほんがんじは もんしゅ)
大谷光瑞(おおたにこうずい)は仏教伝来ルートを明らかにするために探検隊を結成し、
シルクロードを旅していました。
この2人の出逢いが縁となって築地本願寺の本堂は建築されました。
2人はお互いの才能を高く評価していたそうです。
このようなインド風建築になった理由は「インドこそが仏教発祥の地である」という考えを
建築で表現しようとしたためなのだそうです。
そして、時代は流れて2014(平成26)年
本堂及び大谷石の石塀と三門門柱が国の重要文化財に指定されました。
以下は築地本願寺のホームページからの引用です。
築地本願寺の建物は、インド等アジアの古代仏教建築を模した外観や本堂入り口のステンドグラス、数多くの動物の彫刻などが特徴で、オリエンタルな雰囲気は、まさにシルクロードを伝わる仏教伝来のルーツを感じさせます。その一方で、内観においては僧侶のお勤めスペースよりも本堂内の参拝スペースの方が広く、中央正面に本尊阿弥陀如来が安置しているなど、伝統的な真宗寺院の造りとなっております。2014(平成26)年には本堂及び大谷石の石塀と三門門柱が国の重要文化財に指定されました。
シルクロードを旅してきた伊東忠太博士でなければ作り上げることのできない、独特な仏教寺院をぜひお楽しみください。
築地本願寺は浄土真宗本願寺派の寺院ですが、異国情緒あふれるお寺で
築地のシンボルともなっています。
また、2014年に国の重要文化財に指定されているので見所がたくさんあるお寺です。
ちなみに伊東忠太は自らの建築作品に、様々な動物たちを生息させることで知られるそうです。
築地本願寺の敷地内には摩訶不思議な動物の像もあちらこちらにあります。
動物を探してみるのも楽しいですよ!
一見、インド風の建物で、伝統仏教の寺院には見えませんが、
コンクリートで作ることで火災に強い寺院にしたという事も聞いたことがあります。
本堂の正面は浄土真宗本願寺派の内陣になっていますが、
外陣は劇場のような椅子が並び、ステンドグラスやパイプオルガンなどがあるので
とても不思議な感じがします。
朝のおつとめ「 晨朝勤行(じんじょうごんぎょう)」にお参りしていただきたいです。
築地本願寺の御利益と御朱印は?
築地本願寺の御利益、気になりますよね!
実は築地本願寺はお寺なので、
神社のような「御利益」という捉え方はありません。
人生の節目に阿弥陀さまへの感謝を込めてお参りするのです。
最近は御朱印がブームで御朱印集めを趣味にしていらっしゃる方も多いですよね。
東京の代表的な寺院の築地本願寺に観光で訪れる方も多いのですが、
築地本願寺の御朱印はどんなものでしょうか?
実は築地本願寺には御朱印はありません。
浄土真宗本願寺派は御朱印を授与していないので、築地本願寺にも御朱印はないのです。
代わりという訳でもないのでしょうが、参拝記念のスタンプが用意してあります。
本堂の入り口近くに参拝記念スタンプのコーナーが設けられていて
自由に参拝記念スタンプを押すことができます。
また、月ごとに言葉が変る「参拝カード」も一緒に置いてありました。
参拝カードは毎月書いてある言葉が変ります。
毎月お参りして集めたくなりますよね。
参拝カードはなくなり次第配布終了になるようなので
お気をつけください!
いかがでしたか?
今日は「築地本願寺 何の神様?」「築地本願寺の建物は?」「築地本願寺の御朱印は?」
について調べてみました。
築地本願寺のは魅力的なお寺です。
ぜひ、お参りしてください。
築地本願寺をもっと知りたい方はこちらもお読みください。
お読みいただきありがとうございました!
南無阿弥陀仏
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